以下では、意匠権に関する概要を説明しています。すべての事柄を網羅しているわけではないので、何か気になることなどありましたら、お気軽にお問い合わせください。

意匠権とは?

一言であらわすと(厳密な定義ではありません)、

商品・建築物・内装・画像のデザインを一定期間独占できる権利

ここで、「一定期間」は、言い換えると、意匠権が設定登録されてから意匠権が切れるまでの期間です。意匠権は、特許庁へ権利取得のための手続きをした日(出願日)から25年間存続しますが、出願日から設定登録されるまでに時間がかかるため(平均約半年強)、実際には24年~25年弱となります

意匠権を取得するメリットは?

  • 他社による模倣に対抗!(使用差止、損害賠償請求、税関における輸入禁止、警察による取り締まり)
  • 見た目で判断できるため、侵害判断、模倣品排除が特許より容易!
  • 他社にライセンス(実施許諾)をしてライセンス料が得られる!
  • 技術的に新しくなくても(特許取得は無理そうでも)デザイン性があれば権利取得できる!
  • デザインへのこだわりを消費者へアピールして自社商品のブランディングを加速できる!

意匠権を取得するタイミングは?

対象となる商品やサービスをリリースする前に、意匠権を取得するための手続き(出願)をする必要があります。世の中になんらかの形で知られてしまったデザイン(意匠)(SNSでの告知なども含まれます)は、出願しても、新しいデザイン(意匠)ではない(新規性なし)との理由で、特許庁の審査でNGとなるからです。

なお、発明を公表してしまってから1年経っていない場合は、救済規定を利用することができる場合があるので、弁理士に相談してみてください。

また、商品を販売する前に意匠権を取得していた方が権利行使の観点から望ましいので、販売開始予定時期から8か月くらい前には出願しておくのがベストと考えられます。

意匠権を取得するための手続きとは?

特許庁に対し、意匠出願として、必要書類を提出します。具体的には、「願書」と「図面」を提出します。

なお、出願の対象となる意匠の現物がある場合は、図面に代えて、写真、見本、ひな形を提出することも可能です。

また、模倣品や類似品がすでに発生しているような状況では、早期審査を申請して早期登録を図ることができる場合もあります。

特許庁への手続きをイーリス特許事務所に依頼するメリットは?

意匠出願は、法律上は、意匠権を取得したい会社や個人で自ら行うことができますが、意匠法特有の制度(部分意匠、関連意匠、組物の意匠、秘密意匠など)の検討が必要であることもあり、特許事務所や弁理士に依頼することが多くなっています(実際に、本人による出願は、全出願の約20%です)。

大手特許事務所や中小特許事務所を含め数多の依頼先がありますが、弊所に依頼すると以下のメリットがあります!

  • 代表弁理士である作山が書類作成をはじめとして全て対応します!
    個人事務所であるので、当たり前すぎますが、このことが意外ととても重要なポイントと言えます!なぜならば、大手事務所や、ある程度の従業員がいる中小規模の事務所では、実際に書類作成などの作業をする人物が、顧客窓口を担当している弁理士ではなく、弁理士資格を有しない特許技術者や事務員である場合が往々にしてあるのです。最終チェックは、担当弁理士が責任をもって行っているとは思いますが、内情はわかりません…弊所であれば、間違いなく、私(弁理士 作山)が対応します!
  • 特許庁の審査結果に対して確かな文章力による有効な反論で対抗!
    審査の結果、登録できない理由が見つかった場合、「拒絶理由通知」が通知されます。この場合、反論を考えて「意見書」を提出して応答する必要があり、反論は、図示ではなく、基本的に言葉で説明しなければなりません。デザインや構造を言葉で表現し、論理的展開で審査官を説得するのには、高い文章力が求められます。
    弊社であれば、決して格安・超スピード対応はいたしませんが、確かな文章力でもって、誠意を込めて意見書を作成いたします。なお、文章力については、(自慢話に聞こえるといやなのですが)弁理士論文試験の全国模試で1位になった経験がありますので(後日在宅受験の数人に抜かされてしまいましたが)、確かなものと自負しております。

意匠権取得にかかる費用は?

弊所に意匠出願を依頼された場合に、出願から登録までにかかる費用は以下の通りです。

  • 出願料(調査料・図面代込み)
    弊所手数料:100,000円
    特許庁手数料:16,000円
    合計:116,000円
  • 拒絶理由通知対応料
    弊所手数料:意見書作成料 80,000円
          補正書作成料 70,000円
    特許庁手数料: 0円
    合計:150,000円
  • 登録料(登録料1年分と弊所成功報酬)
    弊所手数料:50,000円
    特許庁手数料:8,500円
    合計:58,500円
  • その他
    登録料は、複数年分をまとめて支払うことも可能です。なお、4年目以降の登録料は、約2倍(16,900円)になるので、第4年分を支払うタイミングで、流行などを勘案して意匠権を維持するかどうかを見直してもよいかと思います。